interview 有限会社山﨑製作所

御社の事業内容と主力製品を教えてください

有限会社山﨑製作所は、精密板金加工を基盤に「アイデアをカタチにする」サービスを展開する企業です。金属加工の技術力に加え、デザイン・アートとの融合で独自の製品や空間装飾を創出しております。リバースエンジニアリング・企画提案型設計製作対応を強みとし、社会課題解決型のものづくりにも数多く挑戦しています。

他社に負けない強み・特徴は？

「アイデアを具現化する提案力」です。一般的な板金加工業には珍しく、社内にデザイン部門を設け、創造性と技術力を融合。行政・大学・クリエイターとの連携も多く、企画段階から最終製品まで一貫して支援できる点が強みです。個人作家から大企業まで全国から依頼が寄せられています。

現在注力している分野や取り組みはありますか？

当社のものづくりの知識と技術とネットワークを最大活用した「アート・空間装飾」の分野に注力しています。15年以上続けてきたアート・デザインの文脈から、日本最大級のクリスマスツリーや群馬県最大規模の公園装飾等の受注を継続しており、この10年間で当社の付加価値率は5倍以上になりました。地域のものづくり経済に好循環を生み出せる存在を目指して投資と研鑽を続けています。社会課題をテーマにした製品開発や、地域資源を活かした新事業づくりにも注力しています。例えば、製造業において直接利益を生まない在庫管理等にかかる費用や端材の情報共有と企業間活用を進める「Hi-Zai」プロジェクトや、次世代人材の教育や起業に対しての支援も行っています。

今後どのような会社を目指していますか？

「製造業の枠を超え、アイデアを通して人と社会を豊かにする会社」を目指しています。社員一人ひとりがクリエイティブに考え、仲間や地域と共に新しい価値を生み出す。そんな“前へ進み続けるチーム”として、世界に通用するものづくり文化を群馬から発信していきます。

高崎プレス工業協同組合に加入したきっかけは？

地域の製造業として長年お世話になってきたことに加え、同業者の方々との情報共有や協力体制を築く場としての価値を感じ、加入しました。若手経営者として学びや刺激を得たいという思いも大きな理由です。

組合の活動の中で印象に残っていることは？

技術講習会や視察研修などで、同業の仲間たちと課題を共有しながら成長できた経験が印象に残っています。特に、業界全体で課題解決に取り組む姿勢や、異世代の経営者同士が支え合う雰囲気に感銘を受けました。

組合をどのように活用されていますか？

情報交換や共同研究、設備や人材に関する相談など、現場での課題解決の場として活用しています。行政や大学との連携の際にも、組合ネットワークを通じて新しいつながりや発想が生まれています。

活用して良かったこと・成果はありますか？

同業者同士の連携によって、単独では実現しにくい開発案件や新しい取り組みが進められました。組合を通じて得た知見や人脈が、自社の技術革新や人材育成の推進にも役立っています。

組合を通じて得たネットワークや学びを教えてください。

組合内での学びを通じて、経営の視野が広がり、自社だけでなく地域や業界全体の発展を意識するようになりました。信頼できる仲間たちと課題を共有できることが、日々の経営の励みになっています。

今後、組合に期待することや提案があれば教えてください。

次世代経営者の交流や、デザイン・DX・環境対応など新分野への挑戦を支える仕組みをさらに充実させていただきたいです。若手や異業種との協働を促進し、地域製造業の新しい未来を共に創りたいと考えています。