interview 有限会社中嶋製作所

御社の事業内容と主力製品を教えてください

有限会社中嶋製作所は、藤岡市上落合に拠点を置き、
自動車・トラック用品の製造を中心に、プレス加工・溶接・組立まで一貫した生産体制で
地域のものづくりを支えてきた企業です。
昭和38年の設立以来、品質と技術の向上を重ねながら信頼を積み重ね、
現在は売上約6億7千万円規模へと着実に成長を続けています。
取引先の関係で台湾・九份を訪れた際には、「売上10億円を目指す」と書いたランタンを掲げた写真も見せていただきました。
ご本人は「まだまだ夢ですよ」と笑って話されていましたが、その言葉の中には次の成長への確かな意思が感じられました。

他社に負けない強み・特徴は?

有限会社中嶋製作所は、従来の大量生産型プレス加工にとどまらず、
少量でも付加価値の高いものづくりを追求してきた企業でもあります。
為替変動による仕事量急減という経験をきっかけに、「特色のある会社とは何か」を問い続け、
加工賃だけに依存しない完成品の発想やオリジナル製品づくりにも取り組んできました。
近年では販売構造の変化にも柔軟に対応し、メーカーや商社を介する従来型の取引だけでなく、
エンドユーザーのニーズを直接形にするものづくりにも挑戦されています。
協力工場とのネットワークを活かした柔軟な生産体制も同社の強みのひとつです。
金型製作からプレス加工、溶接、表面処理、組立まで各工程を連携しながら対応することで、
多様なニーズに応えるものづくりを実現しています。

現在注力している分野や取り組みはありますか?

2025年11月には本社から車で1分ほどの場所に新工場が完成しました。
この工場建設は、地域の製造業ネットワークの関係がきっかけとなって用地取得し進められたといいます。
当初は倉庫としての建設を予定されていましたが、コロナ禍を経て原材料価格の高騰など外部環境の変化も踏まえ、
「今が投資のタイミング」と判断され、結果として作業環境の改善も含めた本格的な工場建設へと計画が発展しました。
変化の中で機会を捉える中嶋社長らしい判断だったように感じました。

今後どのような会社を目指していますか?

現在の状況について中嶋社長は「正直、出来すぎ」と控えめに語られます。
これまでの経営の中では、為替変動によって既存の仕事量が急減するなど、大きな環境変化も何度か経験されてきました。

そのたびに新たな仕事を獲得しながら事業を継続してこられた背景には、日頃の誠実な取り組みと信頼関係の積み重ねがありますが、ご本人は「運が良かっただけ」と静かに振り返られる姿が印象的でした。

同じ組合員として、その歩みの確かさを改めて感じる場面でもありました。
中嶋社長は58歳となった現在、「次の世代に引き継げる会社にしていきたい」と語られ、社内ではリーダークラスの育成にも力を入れておられます。必要とされ続ける会社であり続けるために、将来を見据えた堅実な経営を進められていることが伝わってきました。

高崎プレス工業協同組合に加入したきっかけは?

高崎プレス工業協同組合には22歳で入社して間もない頃から、
お父様に代わって参加されてきたそうです。
当時は「プレス組合ってなんだろう。怖い人たちがいっぱいいるところだなと思っていました」と笑って振り返られる場面もありましたが、
長年関わる中で企業同士のつながりの大切さを実感されてきたとのことでした。

組合をどのように活用されていますか?

組合活動については、「勉強会だけでは限界もある。会員同士がもっと気心の知れた関係になるために、もっと遊びの要素があってもよいのではないか」という印象的なお話もありました。経営者同士だけでなく家族、特に子どもたちも参加できる機会があれば、後継者としての情操教育にもつながるのではないかという期待も語られていました。

組合を通じて得たネットワークや学びを教えてください。

環境変化に対応しながら事業領域を広げ、着実に進化を続けてきた中嶋製作所。地域のものづくりを支える仲間として、そして次の世代へとつながる企業として、今後のさらなる発展がますます楽しみです。

企業様情報
有限会社中嶋製作所
〒375-0057 群馬県藤岡市上落合53-1
有限会社中嶋製作所